今日は入荷のお知らせではありません。正直、仕事どころではありませんでした。何故かというと...
2010.04.02
3月初旬、愛犬ボブ(アメリカンピットブル / 6才)の様子がいつもと違ったので動物病院で血液検査をしてもらいました。
検査の結果、「自己免疫性溶血性貧血(免疫介在性溶血性貧血)」と診断がくだりました。
いわゆる自分の赤血球を異物と認識し、自分で自分の赤血球を破壊するやっかいな病気で、現在の医学を持ってしても原因はわからず、急性の場合はまず助かる見込みのない病気です。
原因がわからないだけでなく、有効な治療法もまだみつかっていません。
最近この病気が急激に犬、猫の間で増えているそうで、僕自身も今までにこの病気で2匹の愛犬を亡くしています。
一説によるとペットへのワクチンの接種が原因と言われているようです。
免疫介在性溶血性貧血で死んでいった2匹の闘病(抗生物質、輸血ほか)の経験から西洋医学でこの病を治すことはまず無理と判断し、嫁が勉強しているホメオパシーと漢方を使ってボブ自身が持つ生命力(自然治癒力)に賭けてみることに決めました。
急性のため3回目の経験ではありますが、それでも貧血の進行は驚くほど早く、極度の貧血と極めて進んでいる黄疸(生き物がこんなにも黄色くなるのか、と思うほど黄色くなっていました)でずっと寝たきり、おしっこも垂れ流しの瀕死の状態になったのが3月24日。
僕の心もさすがに折れそうになりましたが必死に頑張っているボブを見ていると「絶対、治してやる!」ともう一度、自分を奮い立たせ一日のほとんどの時間をボブの横で寄り添っていました。
意識がもうろうとした中で横たわったまま、目をつむったままでお手をしてくれた時は「今までありがとう。」と言ってくれているようで号泣してしまいました。
ホメオパシー、漢方、家族みんなのボブへの愛情、そして、ボブ自身のまだ生きたいという気持ち、どれが功を奏したのかは判りませんが数日前から状態が少しずつ好転し始めています。
重度の溶血性貧血はステロイド投与と輸血以外に容態が好転することはありません。
しかし経験上、輸血とステロイドの投与はほんの一時的に好転するだけで根本的な治療には結びつかず、むしろ副作用のリスクの方が高いです。
昨日から、少しずつではありますがご飯が食べられるようになり、散歩へも行きたそうにしています。
奇跡って起こるんだな、とこの年になって気づかされました。
忙しい中、目まぐるしく変わるボブの状況に応じて適切なホメオパシーのレメディーをまるで神業のように選び出してくれた妻、しつこく食い下がる僕に親身になって相談にのってくれたアニマルホメオパス、ご自身の愛猫の闘病記を語ってくれ温かく励ましてくれた漢方薬局のご夫婦、ホメオパシーと漢方だけで動物病院の薬は頑なに拒否し検査だけをお願いするという僕の厚かましいお願いを快よく受け入れてくださり僕の治療方針を尊重してくれた度量の広い獣医さん、いっしょに看病してくれた家族、そして勇気や愛をくれたボブにありがとう!と言いたいです。
もちろん予断を許さない状況に変わりはないのでこれからも気を引き締めて経過を見守っていこうと思っております。
こんな状況だったので正直、仕事どころではありませんでした。
作品もいろいろと入荷しているので少しずつ仕事モードに切り替えて行きます。
よろしくお願いいたします。