紙について
2011.09.08

作品に使用する紙はヨーロッパの高級な物を作品に応じて使い分ける様に、いつもアーティスト達にお願いしています。
作品の価格から考えると紙の値段が高すぎてアーティスト側にはかなりの負担だとはもちろん僕も解ってはおりますが、「何年後かに大ブレイクして価値が10倍ぐらいになった時に恥ずかしくないように!」と半分冗談で言ったりしながらも、きっちり守ってもらっています。
良い紙はシルクスクリーンのアクリルや水彩のペイント(スプレーペイントは例外ですが)の乗りがよく仕上がりが格段に違うのでお客様に喜んでいただく為には、絶対譲れないNOISEKINGのこだわりなんです。
昨日発売したWould you like to go out with me tonight ? のペーパーも「20,000円以内の作品なのに大丈夫?」と心配になるぐらい、フランスが誇る500年以上の歴史のあるアルシュ社の356gsmの紙が使われています。
ヨーロッパを中心に何百年の歴史(レオナルド・ダ・ヴィンチがイタリアのファブリアーノの紙を使用していたのは有名です)のある10社余りのトップメーカーがあり1メーカーで何十種類〜数百種類と製作されておりますので、紙選びは作品製作のまず最初の作業工程と言っても良いかも知れません。
gsmとは?
日本と韓国、以外の世界各国で使用されている紙の厚さの単位です。
紙が1m2辺り何グラムかで厚さを表しています。
とは言え、356gsmと聞いてどれぐらいの厚さかピンと来る人はほとんどいらっしゃらないと思いますが、かなりしっかりした厚めの画用紙で100gsm程度ですので356gsmがどれだけ分厚いかを想像いただけると思います。