昨日に引き続きWALNUTフレームについて
2011.09.11
昨日のBLOGでお知らせした完全ハンドメイドフレームWALNUTついて本日もお話したいと思います。
素晴らしいフレームなので1日では説明し足りません(笑)
昨日、製作の全ての行程を1人の家具職人の手によって行われると述べましたが、この家具職人と接する中で随所にこのフレームに対するただならぬこだわりを感じさせられます。
天然の木材は同じ種類でも1本1本、木目、節の入り方、色の濃さなどが違っていて、特にこのフレームに使用しているWALNUTには個体差に大きな開きがあります。
WALNUTという木材の本来、持つ魅力を全面に押し出したフレームだけに木材の選定が製作において一番重要なことは言うまでもありませんが、木材の選定においても職人の恐るべきこだわりに触れることができました。
このWALNUTフレームは基本サイズが幅60mmで厚みが20mmですが
元の木材は幅150mm、厚み35mmぐらいのサイズ的にかなり余裕(長さも実際使用する倍以上)がある物を使用しております。
かなり無駄が出ますが良い木目、節を狙う為には絶対に譲れないそうです。
そこからフレームの寸法分を木取りしますが素人の僕でも表面的に木目の良いところを取ることは出来ると思いますが、職人は数mm奥に隠れている木目まで計算して木取りしているのです。
またフレーム製作の依頼をする度にどの作品用かを絶対聞いて来ますのである時、気になって何で聞くのか聞いてみると、作品のイメージに合わせて職人の感性で使うWALNUTの木材を選んでいると言っていました。
こんなフレームに飾って貰えると作品も製作したアーティストもとても幸せだと思います。
最後に昨日のBLOGでお約束した挽込み留め接ぎ(引き込み留め接ぎ)について画像付きでご説明させていただきます。
1. 組み上がったフレームのコーナに、ノコで3mmの切り込みを入れます。
2. 60mm幅のフレームを45度に切ると、切断面は85mm位になり、85mmの1/3、およそ35mm位の深さの切り込みを入れます。
3. 切り込みにフレームと同じ材で、ちょうど入る厚みの板(サネ)を削り出します。
正確には少しきつめに入るくらいにしておきます。
4. 少しきつめにしておいたサネをカナヅチで叩き少し潰します。
そうする事で切り込みに入りやすくなります。
また、入った後に木の復元力でサネが膨らみ接合力が強化されます。
(サネをカナヅチで叩き少し潰す事を「木殺し」と言います)
5. 切り込みに糊を付け、木殺ししたサネを入れます。
6. 糊がしっかり乾燥したら、サネを切り落とし
7. カンナで仕上げれば完成です。
素晴らしいフレームなので1日では説明し足りません(笑)
昨日、製作の全ての行程を1人の家具職人の手によって行われると述べましたが、この家具職人と接する中で随所にこのフレームに対するただならぬこだわりを感じさせられます。
天然の木材は同じ種類でも1本1本、木目、節の入り方、色の濃さなどが違っていて、特にこのフレームに使用しているWALNUTには個体差に大きな開きがあります。
WALNUTという木材の本来、持つ魅力を全面に押し出したフレームだけに木材の選定が製作において一番重要なことは言うまでもありませんが、木材の選定においても職人の恐るべきこだわりに触れることができました。
このWALNUTフレームは基本サイズが幅60mmで厚みが20mmですが
元の木材は幅150mm、厚み35mmぐらいのサイズ的にかなり余裕(長さも実際使用する倍以上)がある物を使用しております。
かなり無駄が出ますが良い木目、節を狙う為には絶対に譲れないそうです。
そこからフレームの寸法分を木取りしますが素人の僕でも表面的に木目の良いところを取ることは出来ると思いますが、職人は数mm奥に隠れている木目まで計算して木取りしているのです。
またフレーム製作の依頼をする度にどの作品用かを絶対聞いて来ますのである時、気になって何で聞くのか聞いてみると、作品のイメージに合わせて職人の感性で使うWALNUTの木材を選んでいると言っていました。
こんなフレームに飾って貰えると作品も製作したアーティストもとても幸せだと思います。
最後に昨日のBLOGでお約束した挽込み留め接ぎ(引き込み留め接ぎ)について画像付きでご説明させていただきます。
1. 組み上がったフレームのコーナに、ノコで3mmの切り込みを入れます。
2. 60mm幅のフレームを45度に切ると、切断面は85mm位になり、85mmの1/3、およそ35mm位の深さの切り込みを入れます。
3. 切り込みにフレームと同じ材で、ちょうど入る厚みの板(サネ)を削り出します。
正確には少しきつめに入るくらいにしておきます。
4. 少しきつめにしておいたサネをカナヅチで叩き少し潰します。
そうする事で切り込みに入りやすくなります。
また、入った後に木の復元力でサネが膨らみ接合力が強化されます。
(サネをカナヅチで叩き少し潰す事を「木殺し」と言います)
5. 切り込みに糊を付け、木殺ししたサネを入れます。
6. 糊がしっかり乾燥したら、サネを切り落とし
7. カンナで仕上げれば完成です。