現在 Signed Editionが200万円以上、
Unsigned Edition でも100万円前後しているので、
鑑賞に耐えれないほどの著しいダメージを負った作品でない限り、
20万円以内で 【本物】の BanskyのPulp Fictionを手に入れる事は不可能です。
ペインタープルーフは「Signed Edition」と「Unsigned Edition」と
全く同じ時期に同じ場所で印刷されています。
違いはエディションナンバーが入っているかいないかだけです。
僕はその現場にいませんでしたのであくまでも想像ですが、
印刷し終わった順に上からナンバーリングを入れて行って、
下の方に残っていただけだったのかもしれません。
サインとナンバーを入れる時、BanksyもPOWのスタッフも、
１０００枚近くある１枚１枚に特別な思いがあって、
「このプリントには、このナンバーを書き込もう。」とかは
さすがにないと思うんですね。（笑）
（エディションナンバーはPOWのスタッフが入れていたようです。）
もし順番が変わっていれば、
今回販売しているペインタープルーフがナンバリングされて
（ひょっとするとBanskyのサインも入って）
エディション作品として、表に出たかもしれない作品です。
正に「人生紙一重」ですね。
ただ、エディションナンバーが入っていませんので
Pest ControlのCOAを取得する事はできません。
作品の価格が上がり過ぎて、もう何年も前に購入することを
諦めてしまった人にはとてもお勧めです。
何度も言いますが「作品」自体は
エディションナンバー入りと全く同じものです。
エディションナンバーが入っていなければ、
いくらプリント自体は全く同じでも、
Banksyの作品として認められない、と言う人には
このペインタープルーフはお勧めできません。
海外では実際ナンバーリングされていないこれらのストックを
「Backdoor Edition / バックドアエディション」と呼んで、
ネガティブに捉えてるBanksyマニアも存在します。
そういった方は、がんばってSigned Edition、
Unsigned Edition を購入してください。
エディション作品も、もちろんお取り寄せ可能ですので、
ご購入希望の方はご相談下さい。
↓
お問い合わせ
Pulp Fictionは2004年にSigned Edtiton 150枚と、
Unsigned Edition 600枚の計750枚がリリースされました。
Bamksyに限らず、どのアーティストも、
いろんな不測の事態に備えて実際は、エディション数より多く印刷します。
この余分に印刷したストックはアーティストプルルーフや
ペインタープルーフとして販売したり、関係者に配ったり、
資料として保存したりと様々です。
作品の価値が高いアーティストほど、
このような余分のストックの管理にも
細心の配慮がなされ厳重に管理されますが、
アメリカのロウブロウアーティストに多いですが、
作品の販売価格が安いアーティストはその辺の管理が
かなりアバウトなことが多いです。
2004年頃までは正直、POW (Pictures on Walls)も
余分のストックに関してだけは少し管理が甘かったようです。
ですが、立ち上げ当初から、全てのタイトル、ナンバーの購入者履歴を
残していたことはすごい管理意識だと思います。
エディション数より多く印刷された余分のストックは、
印刷担当者などが知人に配ったりしていました。
2004年以降にリリースされた、Banksyのシルクスクリーンエディション作品で
今回のようなペインタープルーフのような曖昧なプリントは一切出回っていません。
↓
Banksy「Pulp Fiction」の作品ページはこちらから。
