あなたは、
『グラフィティアート』
と、聞くと、まず始めにどんなキーワードを
想像してしまいますか?
Banksy、ねずみ、ステンシル、UK、壁、落書き、タギング、スプレー、除去(笑)などなど
人によりけり、いろいろ出て来ると思いますが、
総じて、グラフィティアートの印象は、
美術の教科書に必ずと言っていいほど出て来る
バルビゾン派のようなクラシカルで美しいアートでは
ないはずです。
グラフィティアートのルーツとも言える表現方法が、
古くは、
『 タギング”(tagging)』というもの。
タギングとは、平たく言えば、スプレーペンキで描かれた「文字」としか言いようがなく、
ストリートギャング達が自分たちの縄張りを誇示するためのサイン、
という捉え方もあれば、
電車、ストリートをカンバスに見立て、ペンキやスプレーで、作者のその時の雰囲気、
想いで描かれるアート、という捉え方もあります。
ただ、現在、
KRINKの「KR」として知られているCraig Costelloは、インタビューの中で、
「80年代にNew YorkのQueensで育ったときは、まだ電車にグラフィティがあったんだ。」
とインタビューの中で語っていますし、
この頃、すでに目にしていた電車の中の「ドリップの効いたタグの美しさ」に魅了され、
それをストリートへ持ち出したい一心で、適したインクを自作し、
アートとしてタギングを継承し続け、各分野に広く受け入れられているのは確かです。
その後、
グラフィティアートの表現方法に幅が広がり、次第にタギングを用いる作品は減っていきます。
これらスタイルが大きく変化したのは
2000年代に突入し、
皆さんも大変よくご存知のBanksyがブリストルに出現してからです。
「ステンシルで素早く量産」、という最終兵器を持ち出し、
ブリストルを中心に一気に世界中へ広まって行きました。
KRが僕らに ‘DRIP / ドリップ’ の美しさに気付かせてくれてから10年が経った今、
今度は
Martin Whatson / マーティン・ワトソンが
”タギング”の美しさに気づかせてくれました。
↓
En Pointe
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ANGEL
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