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Flying CopperがPOWから世に出たのが2003年。当時のバンクシー作品のエディション(制作枚数)としては平均的な600枚が発行されました。
“Flying Copper”は2003年に、サインの入った作品が150枚とサインの入っていない作品600枚の計750枚がリリースされています。
2003年のある時期までは、サインの入ったエディション「Signed Edititon」とサインが入っていないエディション「Unsigned Edition」をひとまとめに同じ分母でナンバリングしていました。
具体的には、「Signed Edition」 である1〜150も、「Unsigned Edition」の151〜750も、分母はすべて同じ「750」という具合にです。
POW側は当時、それで問題ない、と思っていたと思うんですね。
でも、購入者側にとっては、それでは納得がいかなかった。なぜなら、自分は「Signed」(サイン入り)の作品を買ったはずなのに、どうして、サインなしの作品と同じ分母なんだ?自分が手にした作品は偽物じゃないのか?と、POWに不満をぶつける人が増えてきたわけです。
これには、POWの人達も正直「えっ!?」という気持ちだったと思います。
それまでのバンクシー作品の主な販売先はブックショップ、レコード店、ちょっとしたギャラリーや個人だったので、作品を販売する側も、それほどエディション・ナンバーの付け方について深く考えていなかったと思うんですね。
ところが、2002年から2003年にかけて、キャンバス作品やArtist Proofなどを除き、公式記録は残っていませんが、約15種類のエディション作品を発表する中で、バンクシーの人気が世界中に少しずつ広がり、購入者の方も、ただのシルクスクリーンポスターというよりも、アート作品としての価値をバンクシーのプリント作品に見い出していき、、不満の声が高まり、、、
というわけで、「Flying Copper」以降の作品は、「Signed Edition」と「Unsigned Edition」に分母が分けられ、「サイン入り」は 1/150~150/150まで、「サインなし」は、ナンバー 1/600〜600/600とナンバリングするようになりました。
バンクシーがそう思ったかどうかは知る由もありませんが、でも、明らかに、ここからバンクシーの快進撃が始まっています。
この直後に出した「Laugh Now」、「Girl with balloon」、「Pulp Fiction」・・・
2002年「Have a Nice Day」、2004年「Wrong War」、2005年「Grin Reaper」にも使われたバンクシーのシンボルマークの1つでもある天使の羽があるスマイリーフェイスの警察官がライフルを手にした姿を描いた、皮肉たっぷりの渾身の一作をここで放り込み、現代のアートの世界を凌駕するコンテンポラリー・アートに追従するどころか、追随を許さないBanksy(バンクシー)としての世界観を構築するきっかけになったのが、このFlying Copperなのではないでしょうか。
「この「Flying Copper」に本気で興味がある」という方の問い合わせをお待ちしております。
額縁 WALNUT Black(UVカットアクリル)サイズ2000 98,494円
マットボード(コットンスエード白)サイズ2000 17,930円
裏面くり抜き代 17,050円
額装合計金額 171,655円(税抜き)
送料 / 梱包料 / 補償料追加分 42,000円込み
額縁 Eternity White(UVカットアクリル)サイズ2000 43,318円
マットボード(コットンスエード白)サイズ2000 17,930円
裏面くり抜き代 17,050円
額装合計金額 116,479円(税抜き)
送料 / 梱包料 / 補償料追加分 42,000円込み
作品の発送には、3週間〜6週間ほどのお時間をいただきます。
額縁 WALNUT Blackのセットの場合は、プラス1ヶ月半ほどのお時間をいただきます。
額縁 Eternity Whiteのセットの場合は、プラス2週間ほどのお時間をいただきます。