他の作品を見る
元の原画は、アメリカコミック界を代表する漫画家 ウォーリー・ウッドが前衛ユーモア雑誌「The Realist」の発行人 ポール・クラスナーの依頼を受けて描かれ、1967年5月号の「The Realist」に1コマ漫画として掲載されました。発表されたのは、ウォルト・ディズニーが亡くなったすぐ後です。
様々な刺激に晒された今の時代を生きている僕達が見ても強烈に感じる、こんなにもシュールでユーモア溢れた過激な絵が50年も前に描かれ、お蔵入りすることなく世に出たことに対して、堅苦しい日本に住んでいる僕は尊敬の念を抱きます。
絵のアイデアはすべて ポール・クラスナーが持っていて、それを ウォーリー・ウッドに託し、そこから歴史に残る「ザ・ディズニーランド・メモリアル・オージー」が完成。
クラスナーはこの作品のアイデアを、1966年12月15日のウォルト・ディズニー死去と「神は死んだ」というミームから思いついたそうです。
“それは「God is Dead / 神は死んだ」というタイム誌のあの有名な表紙の数年後であり、ミッキー・マウスやドナルド・ダックやグーフィーやその他諸々のキャラクター達すべてにとって、正にディズニーこそが神であったことに私は気付いた。
ディズニーは彼らの創造主であり、彼らの卑しい本能を抑制していたが、今や彼らは抑圧から解放され、どんちゃん騒ぎを催している かもしれないのだ”
クラスナー自身はウォルト・ディズニー・カンパニーからは訴えられなかったが、ディズニー社はこの作品の彩色された海賊版ポスターを出版していたサイケデリック・ポスター出版業者のサム・リッジに対し法的措置をとり、和解に持ち込んだ。
『ザ・ディズニーランド・メモリアル・オージー』はアメリカ合衆国著作権法のいくつかの解釈を説明する際にしばしば引用される。
すなわち、元作品を風刺あるいは批評を目的として部分的に複製することは許可されるが、純粋な商業目的によりそれらを再生産する事は禁止される。
ーWikipediaより引用
フランク・コジックを筆頭とするアメリカのローブロウ・アーティストはもちろんこと、セデショナリーズ(マルコム・マクラレン&ヴィヴィアン・ウエストウッド)がこの絵に大きな影響を受けている(と言うか、もろサンプリングしていますね)ということは、ジェイミー・リード以降、現在までの多くのUKグラフィティ・アーティスト達にも脈々と受け継がれている事は明白です。
日本国内に目を向けても藤原ヒロシ氏を筆頭に音楽、ファッション、出版、etc、ジャンルを問わず多くのクリエーター達が多大な影響を受け、絵のパーツは勿論、表現方法や概念がサンプリングされています。
更に特筆すべきはこの絵が世に出て50年も経っており、この絵の存在自体を知らず、この絵からサンプリングされた物や影響を受けた物にインスパイアされた孫世代が今やクリエイトする側になっている事実。
カオスすぎて目がチカチカしてよく分からないと思うのでこの絵の細部を少しご説明したいところですが、さすがに字で表すと官能小説のようになるのが憚(はばから)れる・笑 ので個々でよくご覧下さい。
セデショナリーズがもろパクリしている絵もありますね。
もしアートの神様がいたとしたらきっとこう言うでしょう。
と。
こちらはThe Disneyland Memorial Orgyの様々なバージョンの中でも最もレアなハンドペイントバージョンです!
黒一色のシルクスクリーンでアウトラインを刷って、約20色の水彩絵具で丹念に色付けされています。
額縁 Vines(UVカットアクリル)サイズ1200 33,900円
マットボード(コットンスエード白)サイズ1200 9,300円
額装合計金額 43,200円(税抜き)
額縁 WALNUT Patchwork2(UVカットアクリル)サイズ1200 76,950円
マットボード(コットンスエード白)サイズ1200 9,300円
額装合計金額 86,250円(税抜き)
制作年 | 1967年 |
---|---|
エディション | - - - |
サイン | なし |
技法 | シルクスクリーン ハンドペイント |
サイズ | 縦 343mm × 横 560mm |
コンディション | 50年もの時が経過していることを考えると、経年による色あせなどはありますが良好と言えます。 |
作品コード | dmo170502 |
入荷日 | 2017年5月 |